跡部様と私。 |
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跡部景吾サマ、誕生日おめでとうございます。 私があなたを知ったのは、今からだいたい3ヶ月くらい前です。 某日参サイト様であなたについて書かれていて、それで初めてあなたの存在を知りました。 当時はまだ「テニスの王子様」という漫画の存在は知っていても、主人公の名前も顔も知らない状態でした。 私が「テニスの王子様」の登場人物の中で、1番最初に覚えたのが跡部様、あなたなのですよ? それってすごい事だと思いませんか。 普通は主人公である越前リョーマを1番最初に覚えるはずなのに、私はリョーマの顔さえ分からなかったのです。 「テニスの王子様」を読み始めたのもあなたの為でした。 跡部様がどんな人間なのか知りたくて、漫画を読み始めたのです。 1番最初に読んだのは、オールカラーの回でした。 たまたま「ヒカルの碁」の佐為のカラーの為に買っていたジャンプで初めてあなたの顔を見ました。 その時あなたは乾の事をべた褒めしていましたね。 「これが青学の頭脳(ブレーン)乾のテニスか」と感心していましたね。 正直、この時は私はあなたについて何の感情も抱きませんでした。 「ふーん、これが跡部景吾かー」 これがあなたに対する第一印象でした。 幻想水滸伝3のCMを見るという目的でビデオに撮ったアニメの方でもあなたを見つけました。 「兄・不二周助」の回です。 この時私は青学のメンバーの顔も名前も知らなかったので、ただ跡部様、あなたを見る為だけに本編を見ました。 しかも跡部様の出番以外の所は全て早送りで見るという素晴らしい見方でした。 今思えば、ものすごく偏った見方をしていたと思います。 その時跡部様は電話で試合経過について報告していました。 声を聞いて「へーこんな声してるんだー」と思いました。 それからその前の氷帝の試合シーンでは、橘の事を樺地に覚えていろ、とか言ってましたね。 でもやっぱりこの時点でも私はあなたにも、「テニスの王子様」という作品にも興味を抱く事ができませんでした。 次週の予告を見て、どうやらあなたが出そうにないので次週もビデオに撮ろうとは思いませんでした。 そういえば、私は氷帝の事を最初は「ひてい」と読んでいました。 ジャンプ本誌を読むようになって初めて「ひょうてい」という事を知りました。 シエスタの涼兄の事も最初は「すずにい(正解はりょうにい)」だと思っていたし、私の漢字読解能力は低いような気がします。 跡部様にとってはどうでもいい事でしたね。 オールカラーの次の回からジャンプ本誌も読み始めました。 この頃は立ち読み専門でした。 でも、青学のメンバーの顔も名前も分からない。 主人公の越前リョーマがどの選手なのかも分からない。 今試合をしている選手は、他所のサイト様のジャンプ感想でなんとなく分かるけれど、それ以外の選手はどれが誰なんだかよく分からない。 唯一分かるのは跡部様の顔だけ。 そんな状態で読んでいてもさっぱり意味が分かりません。 応援している人間が、どっち側の人間なのか、今話しているのは青学の人間なのか氷帝の人間なのか、それすらも分かりません。 そういう状況に嫌気がさし、同僚にコミックス全巻を借りる事にしました。 これがだいたい7月中旬から下旬にかけての話です。 まず、リョーマと桜乃がどれだか分かるようになり、じきに青学メンバーもどれが誰だか分かるようになりました。 応援メンバーの中でいつも目立っていたサルとおかっぱが、堀尾とカチローだという名前も分かりました。 そして跡部様初登場シーン、あなたが橘杏に絡むシーンを見た時、私は思いました。 「なんだ。跡部景吾ってただのチンピラじゃん」 どこがかっこいいのかさっぱり分かりませんでした。 それからのあなたの出番のシーンも、なんだかチンピラ的シーンばかりで、本当に正直どこがかっこいいのか分かりませんでした。 アニメで見た監督への報告シーンや、神尾に負け犬的台詞を吐くシーン、そして桃と会い、リョーマに挑発されるシーン。 そのどれもが全くと言っていいほど私の興味からはずれたものでした。 その頃にはもうリョーマを好きになっていたし、「テニスの王子様」という作品にはまっていたのですが、跡部様自体はどうでもいい存在でした。 「本編の跡部様はどうでもいいけど、某サイト様の書く跡部様は好き」 そんな状態でした。 跡部様は2001年のバレンタインチョコの数で樺地に負けていて、それにびっくりしたりしてました。 転機が訪れたのは忘れもしない8月のあの日。 「頂上対決」がジャンプ本誌に掲載されたあの日です。 この日、跡部様は私にとって、 どうでもいい存在から愛すべき お笑いキャラへと昇格しました。 元々の跡部様ファンは愛の試練だったという噂のあの回。 私はあれを見て、跡部様が大好きになりました。もう最高です。 あの登場シーンは跡部様にしかできないと思います。 指1本で氷帝応援団を指揮する跡部様。 指パッチン1つで歓声をぴたっと止める事のできる跡部様。 上に着ていたジャージをポーズをつけてバサッとぬぐ跡部様。 応援団の言葉「勝者は・・」の言葉の続きを「俺だ」と自信満々に述べる跡部様。 手塚に「もういいのか?」と聞かれて「ああ、満足だ」と答える跡部様。 その全てが愛しいです。と同時に笑えます。 初めて見たテニプリの夢が跡部様(と不二)だったのも、なんだか運命のような気がします。 私の跡部様に対する感情は、はっきりいって笑いしかないと思っていました。 跡部様はネタ、笑いの根源であり、キャラに例えるならグラーフや三島一八。 萌えとはほど遠い存在にあると思っていました。 「かっこいい」と思う時はあってもそれはあくまでネタの為にそう思い込むだけであって、本気ではないと思っていました。 でも、私は最近思うのです。 なぜ、私は跡部様を必死になって応援しているのでしょう? なぜ、私はアニメで跡部様が一瞬でも、1カットでも映ると叫んでしまうのでしょう? なぜ、私は跡部様の試合が終わってしまう事を、こんなに残念がっているのでしょう? なぜ、私はジャンプ感想で跡部様の感情や行動について、長々と語っているのでしょう? 私、もしかして跡部様に本気ではまりかけてる・・? もしかして、これって恋・・・? 跡部様を好きかと聞かれれば、好きだと答えます。 でもそれはネタであり笑いであり萌えは全くなかったはずなのに。 自分ではありえないと思っていた感情は認めたくないものですね。 私は確かに跡部様の事を好きなのだと思います。 私のテニプリ人生は跡部様と共に始まりました。 だからこれはきっと刷り込みなのだと思います。 跡部様を好きになる事はある意味運命だったのです。 今日は跡部様の誕生日です。 生まれた日くらい素直に祝ってあげようと思ったのに、こんなひねくれた文章しか書けませんでした。 素直に好きだと叫んでいればよかったのかもしれませんが、跡部様に対してはそうしたくないのです。 最後にもう一度、言わせていただきます。 景吾、誕生日おめでとうっ!! 神様が降りてきたのでドリは上がるよっ。景吾、待っててね、私頑張るから!! で、でも、あんな話でごめん・・・ (02/10/04) |