周助誕生日パーティへようこそ! 今日は周助くんの誕生日。だから誕生日ケーキを買って来ました。 じゃ〜ん!これで〜す! フルーツたっぷり。周助くんの大好きな林檎も乗ってます。分かるかな? 本当は苺のショートケーキにしようと思ったんだけど、 周助くんは林檎が好きだから、林檎も苺もキウイもパインもミカンもメロンもラズベリーも、 とにかく色々乗ってるケーキの方がいいかなって思いました。 それに周助くんの誕生日は4年に1回しか来ないのです。 4年分の想いがこのケーキに篭められていると思えば、多少豪華でも仕方がないんだと思います。 英二くんの時より高かった気がするのも、多分気のせいじゃないんだと思います。 周助くんにケーキをあげました。 周助「へぇ、僕の為にこれを用意してくれたの?嬉しいよ、ありがとう」 よかった。周助くんは喜んでくれたみたいです。 嬉しそうな周助くんを見ているとこっちも嬉しくなります。 ???「もちろん、ボクの分もあるんだよね?」 おや?周助くんとは違う声がします。一体誰でしょう。 くましゅうすけ「ひらがなで『しゅうすけ』って書いてあるから、これはボクのだもん」 くましゅうすけがやってきました。 いつもは深い深い森の中(別名:腐海)にいるのですが、ケーキの匂いにつられてやってきたようです。 くましゅうすけも誕生日は周助くんと同じ2月29日。 誕生日を祝って欲しくて街まで下りてきたのでしょう。 ???「だめ〜!ちがうの!!これはぼくのけーきなの!!」 可愛らしい声が聞こえました。でも、姿が見えません。 ???「ぼくはここにいるの!むち、ちないで!」 あ、見つけました! ちゅーちゅけ「えへへ。ぼくのなまえがかいてあるから、これ、ぼくのだもん♪」 ケーキのプレートの横でちゅーちゅけが楽しそうに座っていました。 ケーキの白い色と保護色になったのと、姿が小さいので、見つけられなかったみたいです。 自分の身体よりかなり大きなケーキを全部食べようとするなんて、1番小さいのにちゅーちゅけは食い意地が張ってます。 ちゅーちゅけ「なんだよ〜!ぼくだってけーきたべたいもん」 くましゅうすけ「ボクだってそうだよ。わざわざ森から出てきたんだし」 周助「フフッ、じゃあこんなのはどう?」 周助くんには何かいい考えがあるようです。さぁ、どうするんでしょう? 周助「1人で全部食べるなんて無理なんだし皆で分けようよ」 くましゅうすけ「そうだね。いくらボクでも1度にこんな量は食べられないかな」 ちゅーちゅけ「うん!でもぼく、このちょこのぶぶん、ほしい!あとめろん!」 周助くんが包丁を使って、くましゅうすけとちゅーちゅけの分も切り分けてあげました。 ケーキはボリュームたっぷり。でも甘さ控えめで、辛党の周助くん達でもこれなら食べられそうだから。 周助「おいしいね」 ちゅーちゅけ「うん、おいちい!」 くましゅうすけ「ボク達の為に用意してくれたっていうその気持ちだけで嬉しいよ」 ちゅーちゅけ「なんだよ〜!くまちゅーはけーきがおいちくないっていうの!?」 くましゅうすけ「ううん、そんな事ないよ。ケーキもおいしいよ」 周助「ほらほら、二匹とも、喧嘩しないで」 ちゅーちゅけ「むぅ〜〜〜〜」 1人と2匹は仲良くケーキを食べました。 あれだけあったケーキがもう半分に! これは君達のケーキなんだから、お腹いっぱい食べて下さい。 周助、誕生日おめでとう! 2004.02.29 |